國學院大學で古墳研究を続ける文学部史学科の青木敬准教授にお聞きする「ゼロから学んでおきたい 古墳」の2回目は、「古墳」そのものについてお聞きします。百舌鳥(もず)・古市古墳群がユネスコの世界文化遺産(※1)へ登録されたことで注目が集まっていますが、古墳とはどのような意味合いを持つ施設か? いつごろ造られたのか? その特徴は? 知られざる実像を紹介します。 ①東アジアと連動していた百舌鳥・古市古墳群 ③古墳を巨大化させた技術革新・・・そして終焉へ 偉い人が権力を〝のれん分け〟 Q そもそも古墳とはどのようなものでしょう A 有り体に言えば、「昔の偉い人のお墓」です。人間を葬るお墓としての機能は勿論ですが、それ以外の役割が大きい施設ともいわれていて、古墳構築や埋葬にかかわる儀式で何度も繰り返しています。 Q 古墳が造られたのはいつごろでしょう A 3世紀の中頃を始まりとするのが通説です。7世紀
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