塩野義製薬は4日、開発中のインフルエンザ治療薬「ペラミビル」について厚生労働省に成人向け製造販売の承認申請を行ったと発表した。ペラミビルは季節性インフルエンザと同様、新型インフルエンザに対してもタミフルとほぼ同等の効果が見込める。国の審査を経て、来年にも初の国産インフルエンザ治療薬が誕生する見通しだ。 同社は年間300万人分の生産を目指す。小児向けも現在続けている適応試験の結果を踏まえ、年内にも申請する。 ペラミビルは点滴薬。タミフル(経口薬)やリレンザ(吸入薬)の処方が困難な重症入院患者らに向いており、治療の選択肢を広げることが可能になる。静脈注射で投与するため胃腸への影響が少なく、回数も1度で済むのが特長。 【関連ニュース】 ・ 【特集】新型インフルエンザ ・ 〔写真特集〕新型インフルエンザ ・ 〔用語解説〕「新型インフル用ワクチン」 ・ 大道芸W杯が閉幕=静岡市〔地域