マツニツルです。 僕が大学を卒業して社会人になった頃にカラオケボックスが出来始めたのです。昭和終盤です。 カラオケ自体がそんなにメジャーでもなかった時代です。当時仕事に明け暮れていたのでそもそもカラオケボックスなどというものが流行っている事など知らなかったのです。 ある日バイトの大学生達に一緒にカラオケボックスに行きましょうと誘われたのですがカラオケボックスを知らなかったのでそれは何だと尋ねると、箱みたいなところに機械があるからそれにお金入れて歌うのだと説明されました。 なんだそれ。 僕は電話ボックスみたいなものしか思い浮かびません。そんな狭いところへみんなで行って何が楽しいんだと思ったのです。 「ひとりづつ入んの?」 と、確認したのです。すると、 「みんなで入ります」 …… あんな狭いところにみんな入んのかいな、えらいこっちゃと思いつつもやはり酒はいるやろと、 「ビールとかあんの?」 と