藤岡幹大(g)、BOH(b)、前田遊野(dr)という、国内でも屈指のテクニカル度とミュージシャンシップを誇る3人が結成した超技巧派インストゥルメンタル・バンド、仮BAND。その名前の由来が、あの人気アーティストのバックを務めるあのバンドから来ていることは周知の通りだと思うが(ややこしい言い方ですみません)、今回のデビュー・ミニ・アルバム『仮音源 -Demo-』を聴いた方は果たして面食らっただろうか、それとも期待通りだっただろうか。筆者は収録されている6曲のあまりのエキセントリックさ、それでいて妙なキャッチーさも併せ持つおかしなバランス感覚に、これは一体どういう音楽なのかと思わず考え込まされてしまった。個人的には日本でもトップ・クラスの奇才だと思っている藤岡氏に、本作の制作にまつわる裏話を語ってもらおう。 3人のパワー・バランスが面白いんですよねYG:まずは結成の経緯から教えていただけますか