岡田副総理は31日、青森市内で講演し、特例で1割に据え置かれている70〜74歳の医療費の窓口負担割合について「(本来の)2割に戻すことはどこかでやらなければならない」と述べ、2013年度にも引き上げるべきとの考えを示した。 70〜74歳の医療費2割負担は、政府・与党がまとめた社会保障・税一体改革案に盛り込むことが一時検討された。しかし、民主党内の慎重論を受け、今年2月に決定した一体改革大綱では、「13年度の予算編成過程で検討する」として先送りした経緯がある。 2割負担が実現すれば、年約2000億円の社会保障費の軽減につながる。しかし、民主党内には、14年4月からの消費増税をにらみ、社会保障分野の負担増への慎重論は根強く、岡田氏の発言には反発も予想される。