ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau, 1825年11月30日 - 1905年8月19日)は、フランスの画家。ラ・ロシェルに生まれる。19世紀フランスのアカデミズム絵画を代表する画家で、神話や天使、少女を題材とした絵画を多く残した。日本語では「ブーグロー」とも表記する。 ヴィーナスの誕生 (1879) ブグローは1825年、フランス西部の大西洋に面した港町・ラ・ロシェルに生まれた。1846年、パリへ出てエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に学ぶ。1850年にはローマ賞(新進美術家に与えられる最高の賞)を得て公費でイタリアに留学し、同地に4年間滞在した。1876年には美術アカデミー会員となり、1888年にはエコール・デ・ボザールの教授に就任している。 画風はアングルなどの新古典主義の流れを汲む伝統的なもので、キリスト教、神話、文学などに題材を