ドラマの世界で重要なことは、画面に映っている登場人物が誰なのか、ドラマを見ている人にすぐに分かるようにすることです。 そのためには年齢や職業など、それぞれのキャラクターにあった服装を選びながら、同時にどんな色の衣装を着てもらうようにするかがポイントになります。 登場人物ごとの“色”を印象づけることで、もし似たような服装の登場人物が並んだり、戦争などで服装の雰囲気が突然大きく変わったりしても、登場人物の特徴が“色”からすぐに感じられるようになります。 衣装制作は、登場人物ごとのキーワードを決めることから始まります。台本を読みながら、デザインチーム全員でそれぞれの登場人物の特徴を言葉にしていきます。 福ちゃんなら「まっすぐで正直」「少し鈍感」「家では調整役」といった性格のキーワードから始まり、「抑えめなデザイン」「咲のお下がり」など服装についてのキーワードまでイメージを膨らませていきます。 ど