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「転生トラック(トラック転生)」というSS用語がある。 現実世界で主人公が死んだあと別世界に転生するジャンル、いわゆる転生もののweb小説は数多く存在するが、導入部で「トラックに轢かれて死ぬ」作品がとりわけ多く、他の転生ものと区別してそう呼ばれるようになった。 何故か導入部で主人公がトラックに轢かれて死亡する、という導入を用いるSSが多い(俗に言う転生トラック)。そして神様や天使のような超常的な存在に「本来は現時点で死ぬはずがなかった云々」と言われるパターンが常套である。 SS用語一覧とは (エスエスヨウゴイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 先日この話題を目にした。 議論の中身自体はどうでもいいが、Twitter上では『この素晴らしい世界に祝福を!』導入部の話題から転生トラックについて話が広がっていた。 http://www.matolabel.net/archives/53
埼玉化する日本 (イースト新書) 作者: 中沢明子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/12/10メディア: 新書この商品を含むブログを見る ちょうど一年ぐらい前に出版されたショッピングモール論、『埼玉化する日本』。 著者の中沢明子さんは東京生まれ・東京育ちの1969年生まれのライターで、出版ディレクターでもあるとのこと。巻末のプロフィールには「得意分野は消費、流行、小売、音楽」と書かれ、文中にも“消費バカ”を自称している箇所があり、消費個人主義には造詣の深い方と思われる。 この『埼玉化する日本』は、おもに首都圏近辺のショッピングモールを、個人消費のコンテキストから捉えている。商品金額の大小だけでなく、センスの良し悪しや「買って良い商品」「買ってはいけない商品」といった視点をまじえながら、これからのショッピングモール(とそこでの個人消費)を展望した書籍、と言えそうだ。 良
2分28秒と2分32秒。 これが何の時間か分かるだろうか。これは2015年秋アニメである『落第騎士の英雄譚』と『学戦都市アスタリスク』で、主人公がヒロインの着替えに遭遇するまでにかかった時間である。 落第騎士の英雄譚 第1話 学戦都市アスタリスク 第1話 2015年秋アニメが1周しつつある今日このごろ。いつもなら「どれが一番面白いか」とか「どれが一番売れるか」という話題が多いのに対し、今季は様子が違っていた。上記2作品があまりにも似ているところから始まり、なぜラノベ原作アニメはどれも似たり寄ったりなのかという話題が発生していた。 いくつか読んでみたが、テンプレ化が起きる理由について語っているところは多いのに対し、そのテンプレの中身について語っているところは殆ど無い。なので俺が説明しようと思う。取り上げるのはタイトルにあるように「作品開始から3分以内にヒロインが脱ぐ」という理由である。 この
ネットには、暇があればケチをつける対象を探し、批判し、晒し、悪口を言ってる人がいる。 こういう人たちのことを、中川淳一郎さんは「どう考えても暇人としか考えられない」としていた。 どこからそのモチベーションが沸いてくるのかを考えると、暇人だからとしか言いようがない、と。 中川さんの本にヒントをもらい、自分なりに色々と考えてみた結果、ネットで他人の悪口ばかりを言ってる人は3つに分類できるという結論に至った。 もちろん、何かツッコミどころのある言説に対して、真っ当な批判することが悪いわけではない。 「メインコンテンツが悪口になっている人」についての考察である。 ネットで悪口ばかり言ってる人は、以下のどれかに当てはまるパターンが非常に多い。 妬み・僻み系 過剰な自己投影・被害者意識 承認欲求ゾンビ それぞれについて考えてみよう。 妬み・僻み系 過剰に自己投影し、被害者意識が激しい人 承認欲求ゾンビ
表現の自由から批判の自由が話題になる時、よく『エスパー魔美』から引用される頁がある。「くたばれ評論家」で、主人公と父親が会話する場面だ*1。 公表した表現が批判されることを覚悟すべきこと。批判することも反発しかえすことも自由であること。 そうした表現の自由にまつわる主張が、表現者である父親の人格とともに描かれ、この頁だけでも普遍性をもっている。 しかし、この頁だけがひとりあるきしていることは残念だ*2。 物語が知られていないのはしかたないとしても、書かれていない主張が読みとられることまでいいとは思えない。描かれているのは絵画への批判なのに、政府や司法への抗議と同一視する主張すらある。 誰が靖国に英霊を公表したのか - 法華狼の日記 そのように批判を自由にさせることと抗議を放置することを混同してしまえば、とるべき責任まで消されてしまう。 まず、父親は「おしまい!!」といっているが、批判を単純
Farnam Street:サイモン・レイモー氏(科学者で統計学者)は、誰にとっても面白い小さな本『Extraordinary Tennis Ordinary Players(邦題:負けないテニス:ドクターレイモーの凡ミス撲滅作戦 )』を書きました。 この本が面白い理由は、私がテニス好きだからではありません。この本の中で、レイモー氏が「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の違いを明らかにしているからです。レイモー氏は、テニスは2種類の試合に分けられると考えました。プロの試合とプロ以外の試合です。 どちらの試合でも、プレイヤーは同じルールで戦います。コートも同じです。道具だって違わないでしょう。つまり、ゲームの基本的な要素はすべて同じということです。とはいえ、アマチュアが自分のことをプロだと思い込むことはあっても、プロが自分をアマチュアだと考えることは皆無です。両者の試合は根本的に異なっているの
8.6秒バズーカーのリズムネタ「ラッスンゴレライ」が完全に流行っている。 去年なら「イイジャアナイノー」と叫びながら通りを歩いてた小学生も、最近は「イミワカランカラデキマッセーン」と叫んでいる。先日は駅でスタンプを押してたら後ろを女子大生風の2人組が「説明しろと言われましても♪」と言いながら通りすぎてナニゴトかとおもった。 「ラッスンゴレライ」というネタを、知らないひとのために説明すると、手拍子を「パン・パン・パン・パン……」と叩きながら、そのリズムにあわせて「ラッスンゴレライ説明してね?」「説明しろと……」と掛け合いする……って説明してもサッパリなので、公式動画をとりあえず見てください。 【公式】8.6秒バズーカー『ラッスンゴレライ』 - YouTube 8.6秒バズーカーってお笑いコンビは聞いたことなかったんだけど、まだデビュー1年にならない超若手らしい。 オリエンタルラジオ「武勇伝」
『ヤマノススメ セカンドシーズン』が無事に最終話を迎えた。 尺はなんと一期の三倍*1、山に登ったり挫折したり喧嘩したり仲直りしたり新しい友達ができたりと充実したシナリオに、精緻なレイアウトや一人原画回など作画的な見どころも満載で、昨年の中でも*2特に印象深い作品だ。 今回はその中でもキャラクターの生活感・存在感を存分に演出している小道具と背景美術に注目したい。 #12 「Dear My Friend」 この回は全体的に導線の丁寧な構成でシリーズ中でも特に良い感じに出来上がっているが、小道具の使い方が抜群に良い。 あおいの富士山での挫折を象徴する金剛杖が、お母さんによって鉢植えの朝顔の支柱にされているというこの趣深さ。富士山の御来光を見られなかったあおいの挫折の象徴が、朝に花を開く花と一緒になっているというのも印象深い。 あおいは山頂へ行くことは出来なかったけれど、朝顔は空へ向かって伸びてい
とんかつ教室の過去回でロースおじさんが仮面ライダーについて熱く語っていたのを読んだのですが、現在放送中の「仮面ライダー鎧武」はご覧になってますでしょうか? フルーツを元にしたライダーのデザインには衝撃を受けましたが、おじさんはかっこいいと思いますか? うん、確かにこの辺とか、この辺で、仮面ライダーの話はしとるんやけど、何度も言うようにおじさんほんとに仮面ライダーには疎いんよ。だからあんまり深い話はできへんのやけど、その前提で一つ言いたいのは、仮面ライダーに対して「あんなのおもちゃを売るための宣伝番組でしょ?」って冷笑的に切り捨てる奴は、わかってる風な口を聞きたいだけのただのバカっちゅうこと。 こっちはそんなのは大前提で、いかに効果的に宣伝してくれるかを楽しみながら見てるからね? おもちゃだって適当に作ってるわけじゃなくて、例えばベルトと連動するコレクターアイテムだって、「子供が欲しがるもの
2014年02月13日03:16 カテゴリ なぜ魔美ちゃんはハダカなのかTweet 『エスパー魔美』を読み返した。藤子先生の作品で育ったぼくにとって、中でもこのマンガは特別なものだ。なんせ準主人公の高畑くんは、勉強できるけどスポーツはからきしダメ、風采にも特筆すべき点はないのに、ヒロインのかわいい魔美ちゃんに好意を寄せられるのだ!この設定はぼくらに生きる希望を与えたものだった。 そしてなんといっても魔美ちゃんのハダカだ。どれだけこれにドキドキしたことか。「エスパー魔美」は希望以外のなにかをもぼくらに与えたのだ。 ■ハダカ全カウント で、あらためて読み返したら、やっぱりハダカだ。すげーハダカ。隙あらば脱いでる感じ。全話で脱いでいるわけではないが、コンスタントに裸体を披露している(後半で大人のヌードモデルが登場し、魔美ちゃんが一時脱がなくなるが)。少年マンガでこれだけ全裸が登場する作品もめずら
悟空抜きの面子でナッパを倒す方法 数日前に、ドラゴンボールについてのブログを公開したんですが、その中で まあ、冷静に戦えば悟空抜きでもあそこまで死人続出にはならなかっとは思いますが(大人になってから振り返ると、ナッパ戦のZ戦士側の戦い方が下手過ぎる気がしましたw) と書きました。 で、そんな事を書いていたら本当にナッパを悟空抜きで倒したくなってきて、ナッパを倒す方法を知ってる人がいないか、ググってみました。 そしたら、案の定わんさか出てきました、「悟空抜きでナッパとベジータを倒す方法」みたいな2ちゃんまとめ記事がw(みんな考えることは同じだなとw) こんな奴です。 まとめ:前編 悟空抜きでナッパとべジータを倒す方法を考えるスレ: おたくのむだちしき まとめ:悟空抜きでナッパとべジータを倒す方法を考えるスレ2: おたくのむだちしき 他にもたくさんあったんですが、大抵の記事は「ベジータとナッパ
移転しました。新URLはhttp://shiba710.hateblo.jp/です。ここは更新されませんがアーカイブを置いておきます ■BPM170超えが「当たり前」のロックバンドの登場 前回の「ヨナ抜き音階」の話に引き続き、NHK Eテレ「亀田音楽専門学校」を元にした話です。ほんとね、何度も繰り返しますけど、この番組は面白いです。J-POPのいろんな要素を、きちんとした音楽理論をもとに、ちゃんとわかりやすく分析した番組。毎回「そうそう」とか「なるほどなあ」と思いながら観てます。 でもね、今回は「異論あり」なんですよ。 先週に放送された第5回は「七変化のテンポ学」。つまり、テンポを表す単位「BPM」(Beats Per Minute)の基本から、テンポが速いか遅いかで歌の印象が大きく変わってくるという話。詳しくはこちらを。 KREVA×亀田誠治がテンポの秘訣を解説 曲調を一瞬で変える“BP
ひさしぶりに男向けの恋愛記事を書こうか。今日は「女性が落ちる」現象についての考察だ。 俺は恋愛感情のベースは幻想だと思っている。すごく近いのは洗脳のメカニズムで、はっきり言って好きな理由なんて「好きだから好き」という女の子がメチャクチャ多い。わかりやすい例を言えばナニをくわえる行為なんて常軌を逸している。それが受け入れられるのはまっとうな心理状態ではないということだ。(だからこそ恋愛は素晴らしいのだけど) 反面、女の子は別れた相手をボロクソ言ってることを見たことが多いと思う。それは洗脳が解けて我に返った状態の証左でしょう。 話しやすい友人と恋愛関係の境界線はここにある。「口説けない」というのは恋愛感情と呼ばれる"生理的な反応"を刺激できていないということ。相手にリラックスして喋ってもらえる、会話を盛り上げられる、それなのに「いいひと止まり」なのはこれが原因だ。彼女におけるあなたの認識を、「
http://neralt.blogspot.jp/2013/09/aiko.html これを読んでさらに色々言いたくなったので書きます。まずはこの記事で分析されてるサビのコードを引用します。 「サビ」 夏の星座に〜 こんなに好きなんです〜 /FM7/Em7 Am7 (G)/F△ E7 /Am Gm7 C7/ 夏の星座にぶら下がって〜 火を消した〜 /FM7/Em7 Am7 (G)/F△ Em7/Dm G7 /F Em7/Dm Dm on G/ ちなみに原曲Fメジャーのところ、Cメジャーに移調されてます。 さて、まず一見してわかることですが、キーが C メジャーでありながら、一度も C△ が出て来ません。キーが C であるというのは、言い換えると「C△のコードが一番安定感がある」ということです。でもこの曲はサビで一度もその「安定感」に落ち着きません。 でも C7 は出
最近のネットがつまらない、という話が盛り上がっております。 ネットもつまらなくなった 「ネットがつまらない」≒「自分がつまらない」 グローバル化された世界での観測範囲の変え方 – 狐の王国 ネットがつまらないと思ってしまうことについて – かみんぐあうとっ 結論としてはシロクマ先生が言われる「その人自身のつまらなさと受動的ネットユースの恥ずかしい告白」であるという点、全く同感するところではあります。 その上で、この話に対して多くの反応が見られ、様々な論が展開されている裏には、「つまらない」という感覚そのものにはある程度個々に思い当たるフシがあるんだろうなぁ…とは推測できます。 いろいろとたしなめる言葉は浮かぶのですが、しかし「一日仕事をして、家に帰ってネクタイを取りながらPCの電源を入れ、モソモソ晩飯でも食いながらネットニュースサイトやTwitterやはてブのホッテントリを眺め、短文の感想
本稿はシリーズ「攻殻SAC解説+考察+dis」の第1回です。攻殻SACのファンには不愉快な表現が多々散りばめられているのでご注意ください。あとネタバレも満載ですのでよろしく。 まぁ褒める点の少ないアニメなんて星の数ほどあります。僕だって嫌いな作品ひとつひとつをを全力でdisるほど暇ではありません。ということで、放映以来数年間SACのことを忘れて生きてきたのですが、ここに来て事情が変わりました。
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