ビジョナリー経営(理念経営)とは、企業理念を中心に置いた経営です。理念経営のゴールは、『全員が生き生きと働き、成長期にも危機にも強い永続する会社』です。そのために、“会社がめざす目的と大切にする価値観=企業理念”を明らかにし、全員で共有浸透して、その実現を追求していきます。 [解説] 別の表現で言えば、理念経営とは、「もっとやろう」という経営です。対極から申し上げると、あれもこれも「するな」という経営では、働く人の思考は次第に停止し、現場は指示待ち集団へと変わっていきます。これでは時代の激しい変化に対応していくことはできません。コンプライアンス(法令順守)など「するな」のルールももちろん大切ですが、それらの多くはいい大人にとっては常識と呼べるものです。むしろ、自分たちがめざす目的や価値観を共有しながら、「もっとやろう」と切磋琢磨し合えた方が、会社として従業員全員の力を結集できるのではない