ぼくは大学に行くために新潟から埼玉に出てきたのですが、 事前情報が特に無くとも「東京に1時間でいけるんだからそこそこな都会だろう」と思っていたのが間違いでした。 しかしいざ住んでみると天上からはヤスデが降ってきて、梅雨時になると破れた網戸の穴からカエルが入り込み部屋中カエルだらけ、 風呂に水を張ればヨトウムシの幼虫がいつのまにか死んでるし、駅前にもかかわらずクマンバチが飛んでおり、まさかこんなに昆虫に悩まされるとは思わなかった。 町の名物はヤキソバと肉うどんというありさまで、夜の闇にはチンピラが闊歩し、大きな書店やCD屋がないのでちょっとマイナーなものを買おうとすると都心に出て行く必要がありました。 ここに4年いないといけないのか・・・と暗い気分になったのを覚えています。 やがて埼玉にも慣れてきた頃に魔夜峰央の本「やおい君の日常的でない生活」中の「翔んで埼玉」を読んだのですが、当時埼玉に住