【ローマAFP=時事】イタリアの「水の都」ベネチアで、観光客のスーツケースがゴロゴロうるさいと、車輪の音に最高500ユーロ(約7万3000円)の罰金を科す方針を市当局が固めた。2015年からの実施を目指す。 ベネチア中心部の石畳の路地は狭い。車は乗り入れ禁止で本来はとても静かだが、静寂は年間2700万人の観光客が昼夜を問わずゴロゴロ引きずるスーツケースの音でかき消される。ついに住民の不満が爆発した。 罰金を回避するには、ゴム製か空気式の「無音車輪」を装備するしかない。これにより、古い石畳も保護できるというのが市の言い分。