有名なアマゾンの倉庫には、800万種類の本が保管されていて、注文が来るとその中から目的の本をアルバイトの子が即座に抜き出し配送していく。 そんなことができるためには、さぞきれいに整理されて棚に収まっていると誰でも思うでしょう。ところが、全く逆で整理しないでランダムに並べてあるだけなのです。これはあえてそうしているのです。要するに、最初に整理する手間(=コスト)とピッキングの手間(=コスト)のトレードオフなのである。アマゾンでは、はじめにきちんと整理して保管するコストの方が高くつくというのである。 実際にどうやっているのかというと、入荷した本は、ジャンルとか作者だとか無関係にならべていく。ただし、そのときバーコードで本の識別と棚番をマッチングさせるのである。そこで記憶したデータに基づき鉄砲のようなリーダが所定の本のありかをナビゲートしてくれるというものである。 なるほど、この逆転の発想はすご