吉次市長(左)と握手する下村さん=長崎県諫早市役所、同市提供 ノーベル化学賞を受けた米国在住の下村脩さん(80)が19日、同市にある母校の県立諫早高校(旧制諫早中)や同市役所を訪れ、吉次邦夫市長らと面会した。事前の連絡はなく、関係者は突然の訪問にびっくりしていた。 諫早高には午前9時ごろ、妻の明美さんと来訪。石部邦昭校長らと玄関で数分間立ち話をしただけで「時間がないので」と去ったという。石部校長は喜びつつも「10分前に連絡をくれれば、全校生徒を集められたのに」。 夫妻は10分後、市役所を訪ね、ロビー受付で「市長に面会したい」。諫早高OBの吉次市長は公務を慌てて切り上げ、10分ほど市長室で面会した。「背が高いですね」と尋ねた市長に、下村さんが「1メートル82センチです」と笑顔で答える場面もあったという。