米航空宇宙局(NASA)は2022年、次世代の大型月探査ロケットを発射台から打ち上げるのに苦労した。フロリダの悪天候と闘わざるをえなかったからだ。大雨や激しい雷を伴うハリケーンが接近し、リハーサルのために発射台で待機していたロケットを危険にさらした。ハリケーンの最中、発射エリアは4度も落雷に見舞われたという。 幸いなことに、NASAは避雷針のおかげで発射台を守ることができた。避雷針は金属でできた巨大な構造物で、雷を引き寄せてその電流を安全に地面へと逃してくれる。避雷針の基本的な設計や考え方は、18世紀に発明された頃からそれほど変わっていない。だが2021年、科学者チームはスイス北東部で今までと異なるタイプの避雷針を実験した。 英国の学術誌Nature Photonicsが現地時間1月16日に掲載した論文によれば、科学者チームは絵画のように美しい標高2502mのゼンティス山の山頂で、レーザー
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