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  • 【識者の眼】「ファクターXは実在しない」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社 登録日: 2020-08-27 最終更新日: 2020-08-27

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第二波」が容赦なくやってきた。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は感染対策を緩めると、容赦なくその「緩いところ」を突いてくる。もちろん、そのことそのものは、大きな問題ではない。COVID-19は少数の感染者の場合、対策は難しくない。検査し、隔離し、濃厚接触者を突き止めて、そしてクラスターを制御するのである。 ところが、「第一波」ではできたこの基的な感染制御を日の政府は放棄してしまった。「若い人だけの感染症だから」「経済を回さねば」「重症者は出ていない」「医療は逼迫していない」という理由で、当然行うべき「感染者を減らす」という努力を怠ってしまったのだ。 若者の感染を看過していると、確実にその感染は高齢者などリスクグループに移行する。旅行を励行すれば、必ず感染は飛び火する。重症者が出ていないと嘯いていると、いずれは重症者や死者が出る。

    m_yanagisawa
    m_yanagisawa 2020/08/27
    GoToキャンペーンは悪手だったと思う。中止にしてほしいが現政権にはそれはできないだろう。
  • 【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:感染ピークを抑えている?」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

    【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:感染ピークを抑えている?」岩田健太郎 No.5007 (2020年04月11日発行) P.56 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2020-04-02 最終更新日: 2020-04-02 「新型コロナウイルス感染対策は封じ込めのフェーズは終わった、これからは感染のピークを下げて、ずらす方向にシフトすべきだ」という専門家会議の見解を耳にした。 この大方針は概ね、正しい。急激な、指数関数的感染拡大が起きてしまうと中国・武漢のように万単位の患者が発生し、たくさんの死亡者が出る。韓国もこれで苦しんだ。稿執筆時点ではイタリア、フランス、スペインといったヨーロッパ諸国で同じことが起き、米国ではニューヨークが同じように苦しんでいる。急激な患者の拡大は医療を圧迫し、医療者を疲弊させ、医療リソースは枯渇する。それは結局患者のアウトカムに

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