事業承継とは、会社にとって最も大きな転換期です。会社を1代限りでたたむつもりでなければ必ずおとずれることであり、社長であれば必ず準備しておかなくてはなりません。 注意しなければいけないことは、「社長が思っている人に、思うタイミングで引き継いでもらえるかどうかは分からない」ということです。バトンを渡したくても、受け取ってもらえる人に準備ができていなければ、いつまでも現社長がバトンを持って走り続けなければなりません。また、後継者が早くバトンを受け取りたくても、現社長がなかなか渡してくれなければ、周りでスタートし始めた他社の勢いに後から追いつくことも大変になっていきます。 社長の肩書には「賞味期限がある」ということにお気づきでしょうか。社長自身が「まだまだ大丈夫!」とお考えでも、社長にお任せする他社や金融機関が「もっと長く安心して任せられる人に…」と考えてしまう「社長の年齢」があるということです