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  • 「都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ」|Chihiro Bekkuya

    最果タヒの詩集を原作にした映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を観た。 ガールズバー、日雇いバイト、工場でつくるお弁当、人身事故、死の影、歌えないカラオケ。 正直、こういう都会の描かれ方はちょっと飽きた。けどやっぱりこれが東京だ、とも思う。 都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。 映画の中(正確に言うと、原作の詩集の中)のセリフだ。 東京はくだらなくて寂しい街だ、とみんなは言う。じゃあその寂しさは誰から、どこから生まれてくるんだろう。 映画の帰り道でコンビニに寄った。もらったレシートを、すぐに不要レシート入れに捨てた。そのとき、ああこれかもしれない、と思った。 生きていくことは、きっと小さな罪悪感を積み重ねていくことだ。 インド人らしきお兄ちゃんが配る、カレー屋のチラシを無視する。駅でトイレ掃除をしているおじいちゃんを横目に、磨きたての個室に入る。ファミレスで、自分の母親くらい

    「都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ」|Chihiro Bekkuya
    ma-fa
    ma-fa 2017/07/12
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