子供の運動会のために朝早く起きてビニールシートを脇に抱えてスマートフォンで時間をつぶしていたときに、その知らせはやってきました。 アメリカの友人の投稿なのですが、どうも様子がおかしいのです。そもそも投稿しているのが彼本人ではありません。奥さんが「彼の思い出にぴったりの写真だと思う」などと不安なことを書き込んでいます。最高の夫であり友人だったデビッドの思い出に、と。 喉の奥が切り裂かれたような感覚を覚えながらも、私はまだあわててはいけないと思いました。息子が父親と同じ名前ということなんて、いくらでもあるからです。ひょっとすると、お父上が亡くなられたのかもしれない。でもそこにあるのは、私が高校の頃に知っていた彼が家族と写っている写真ばかりです。 そして奥さんの投稿をさかのぼって、最悪のニュースを確認することになりました。 デビッドは、私の高校のころの大切な友人は、先週の火曜日に三歳のお子さんと