日本の音楽シーンにおいて最もセールスを上げたシングル曲、それは1975年12月に発売されて450万枚を超えるセールスを記録した「およげ!たいやきくん」である。このようなメガ・ヒットは80年代には皆無になり、アルバムの方がセールスを伸ばすようになっていた。アナログ盤は姿を消し、それにとって代わったCDは、その扱い易さと高音質でマーケットの変化をもたらした。 1991年の小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」のミリオン・ヒットは、トレンディー・ドラマのタイアップが“グレイゾーン”の購買意欲を刺激、大きなセールスを生む事を証明した。と同時に、当時急速に普及し始めたカラオケ・ブームのニーズに合わせてオリジナル・カラオケを付けるといったマーケティング戦略も、こうしたブームを後押しした。 そして、そんなCDバブル時代の幕開けを飾ったのが他ならぬB.B.QUEENSだった。 1990年4月、フジテレビ系ア