日本における大晦日の風物詩と言えば、多くの人が『NHK紅白歌合戦』を挙げるはずだ。今年で65回目を数え、司会者や出場歌手の発表時には民放各局も取り上げるなど、まさしく国民的音楽番組と言える存在である。 NHK関係者にとってはある種のお祭り番組であり、スタッフが総力をあげて制作している。だが、いくらお祭りとはいえ、やはりそこはNHK。事前に事細かくトーク内容が練り上げられているという。 「紅白歌合戦の台本は電話帳ほどの厚さがあります。通常、民放の音楽番組では、オープニングトークなどはセリフとして書かれていますが、それ以外の部分の司会者と歌手のトークは箇条書きしてある程度です。たとえば『2014年はどんな1年だったか?』とか『武道館ライブの感想は?』などです。しかし、紅白はこれらを一語一句セリフにしてあります」(テレビ番組放送作家) 一語一句とは驚きだが、どれだけ詳細に書かれているのだろうか。