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2010年10月17日のブックマーク (2件)

  • 必読「名文本」30選

    ここでは、私がライターとして自分の文章の「手」としてきた、必読「名文」を30冊ピックアップしてみよう。 あくまで「ライターのための」名文である点に注意してほしい。 たとえば三島由紀夫の絢爛たる文体は、名文ではあっても、ライターの書く文章の参考にはあまりならない。中上健次の詩的でテンションの高い文体は、スゴイとは思うが、ライターがヘタに真似することなどできない。 よって、そうした個性的過ぎる名文はあえて除外してある。 丸谷才一『男のポケット』(新潮文庫) 丸谷才一のコラム集はどれも水準以上だが、なかでもこれは「コラムのお手」と呼びたいほどの完成度を誇る名著。豊かな教養に裏打ちされたユーモアとウィットが横溢。「軽妙洒脱」という言葉を絵に描いたような一冊。 浅田次郎『極道放浪記 −殺られてたまるか−』(KKベストセラーズ/幻冬舎文庫) 小説で売れっ子になってからのエッセイは手抜

  • ライター必携レファレンス本

    ライターの書棚に何より必要なのは、さまざまなレファレンス(参考)用書籍である。 「調べものならネットで検索すればいい」と思う向きもあろうが、ネット上の情報は玉石混交で、おいそれと鵜呑みにできないこわさがある。 また、「事典のたぐいは総じて高価だから、買うのはもったいない。レファレンス書籍には図書館であたればいい」と思う向きもあろうが、ライターたるもの、最低限のレファレンス資料は自分で所有すべきである。「図書館に行く時間すら惜しい」という状況にしばしば出くわすのがライターだし、図書館が開いていない時間帯だって長いのだから…。 ここでは、私がつねづね愛用しているレファレンス資料を40点選んでみよう。ライターなら、全部買い揃えても絶対に損はない。 1.『広辞苑』(岩波書店) 説明不要。べつに『広辞苑』でなくてもよいのだが、私は高校時代からこれを愛用している。ライターでありながら、この種