ある時から「忖度」という言葉は悪しきもの、忌むべきものとして用いられるようになった。しかし、本来は「他者の心情を推し量り、配慮する」ことを指す。それはさまざまな人と関わりながら仕事をし、生活を営む我々の社会においては大事な素養の一つであり、程度の差はあれ、多くの人が何かしらの忖度をしながらそれぞれのコミュニティを立ち回っているのではないだろうか。 指揮者の川瀬賢太郎さんもまた、そんな忖度を働かせることで、オーケストラと良好な関係を築いてきた。大学在学中にプロのオーケストラを指揮し、29歳で神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就くという順風満帆に見えるキャリア。その裏にあった演奏家たちへの心配りについて、若きマエストロに聞いた。 およそ5年前、29歳の若さでプロオケの常任指揮者に就任した川瀬さん。これまで、公にはしづらい苦労も辛酸もたっぷり味わってきた。それでも音楽やオーケストラに向
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