香港中心部で24日、走行中の現金輸送車から3000万香港ドル(約4億6000万円)余りの現金が路上に散乱する騒動があった。地元メディアによると、通行人らが半分近くを持ち去ったという。 同日午後1時ごろ、香港島の湾仔(ワンチャイ)地区で現金輸送車のドアが突然開き、現金を入れた箱が路上に落下。複数の車線に散らばった現金を、周囲にいたタクシー運転手や通行人らが先を争って拾おうとし、通行不能となった。駆け付けた警官が紙幣を回収したが、半分近い1500万香港ドル(約2億3000万円)余りがなくなったという。 警察によると、輸送車の後部ドアがきちんと閉まっていなかったのが原因。警察は「返却しなければ窃盗容疑に問われる可能性がある」と警告し、25日朝までに市民13人が計約360万香港ドル(約5600万円)を返却した。 地元テレビ局は現金を現場から持ち去る人々の映像を放映。一部メディアはこの騒ぎを「