「新型肺炎になったと感じても、微熱や軽いせき程度なら会社に行くと思う。休むと職場に迷惑をかけてしまうから」。東京都西東京市の男性会社員(52)はそう話した。 先月十五日に国内で初めて感染が確認された新型肺炎は、新たな局面に入った。今月十三日に神奈川県の八十代の女性が死亡。その義理の息子で都内に住むタクシー運転手(七十代)や、和歌山県の五十代の男性外科医らの感染も判明した。発生源である中国の湖北省に滞在していた人や、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客らにとどまらず、より広がっていると考えざるを得ない状況になっている。