都市部を中心に、「ウーバーイーツ」の配達パートナーが四角いカバンを背負って必死に自転車を漕ぐ姿はすっかり日常風景となった。 新型コロナ禍において「外出自粛」が推奨されたことで宅配サービスの需要は増しており、同時にコロナで仕事を失ったり、自分時間が増えた人が参入したことで配達パートナーも激増。 各地で事故やトラブルも多発しており、あくまでウーバーとの間に雇用契約はなく、個人事業主とされる配達パートナーの労働問題や、補償問題なども取り沙汰されるようになった。 当事者である配達パートナーたちは、いまどういった状況でバッグを背負い、どんな心境で自転車を漕いでいるのか。話を聞いてみた。 (素鞠清志郎/清談社) ◆◆◆ 始めて早々、「ウバッグ狩り」の被害に 「僕は2020年の5月から始めたんですけど、完全に出遅れましたね(笑)。競争率は激しいし、ブーストもあまりつかない。先輩からはもっと稼げるって聞い