金沢市泉野町に工房を構える蒔絵(まきえ)職人・中村吉典さんが、伝統工芸である蒔絵を施したハローキティのブローチを制作し、注目を集めている。 中村さんは、初代は仏壇の塗り師、2代目・3代目は仏壇の蒔絵職人という家系を継ぐ4代目。「蒔絵の魅力を多くの人に伝えたい」と、仏壇に限らずさまざまな分野に挑戦している。 蒔絵ブローチは、ビジネスカルチャーマガジン「NODE(ノード)」がハローキティ誕生35周年を記念して企画した伝統工芸とのコラボレートプロジェクトで実現したもので、中村さんはハート型とキティ型の2タイプを制作している。 ハート型はキティの顔に新素材「メタシャイン」を使用し、永く輝きを宿す工夫を凝らしているのが特徴。中村さんによれば、メタシャインを施した蒔絵はこれが初めてだという。鼻とリボンは金丸粉、目とヒゲは黒漆で表現し、顔の外側には金平目粉をまいて格調高く仕上げた。キティ型は青貝をまいて
人気キャラクター「ムーミン」の世界観を加賀蒔絵(まきえ)で表現した万年筆が完成し、3月から4月にかけて東京や大阪で開催されるムーミンの展覧会会場などで販売される。 色漆のアウトラインを金線でとることで独特の質感を表現 ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンさんの小説や漫画、絵本などに登場するキャラクター。日本でも、小説や漫画、絵本の日本語版が発売されているほか、アニメ化もされ、企業のイメージキャラクターとして起用されるなど、高い人気を誇る。 ムーミンの蒔絵を施したのは、「漆工芸大下香仙工房」(加賀市二子塚町)の大下香征さん。香征さんは、現代のライフスタイルに蒔絵や漆絵を提案する「KOUkoubou」ブランドを2002年に設立し、加賀蒔絵を生かした「色括(くく)り蒔絵」仕立でポップな動物たちを表現した「アニマル・ペン」シリーズなどを手がけており、同シリーズが関係者の目に留まったのが縁
石川県の伝統工芸で知られる九谷焼の窯元「青郊」(能美市佐野町、TEL0761-57-2078)と、電子機器設計製造の朝日電機機械製作所(白山市旭丘、TEL076-274-2525)が、九谷焼五彩で装飾したUSBメモリー「いしかわメモリー」を開発し10月から販売、「持ち歩く九谷焼」「大切な思い出をしまう陶箱」をテーマに、伝統工芸の技と現代機器を融合させたユニークなアイデアが人気を集めている。 伝統工芸の新たな可能性を探る主旨で開催された北陸先端科学技術大学院大学の講座「伝統工芸イノベーター要請ユニット事業」を通して知り合った「青郊」の北野啓太さんと、「朝日電機製作所」の砂崎友宏さんが「ジャパン・クタニ」の魅力を全国に発信しようと企画した。試作品を東京でテスト販売したところ展示品は完売し、引き合いが相次いだため本格的な販売を決めた。現在は東京などの大都市のみで販売しているが、今後は全国各地に販
こんなお願いの手紙をフィンランドの女性画家、ファニー・シュールベルグ(1845-1892)が国内各地の友人に書き送ったのは1879年(日本では明治12年)の春だった。フィンランドはまだロシアの統治下にあり、ヨーロッパはパリを中心にアール・ヌーヴォー開花の時を迎えていた。 ファニーより一世代若い北欧の芸術家たち(*1)は、“留学第一陣”とも言われるほど大挙してパリに留学し、彼の地の自由で新しい空気を胸一杯に吸い込んでいた。 当時、北欧諸国では遅れて届いた産業革命の荒波の中、それぞれのアイデンティティーを確立する機運が高まっていた。フィンランド国内ではロシアからの独立と自由への渇望が最大限に膨らんでいたし、ノルウェーはスウェーデンとの連合下から脱しようとしていた。 北欧はまさに、ナショナルロマンティシズムの季節にあった。
厚さ0.8ミリ 九谷焼文字盤の腕時計、4月発売へ 2008年03月04日 薄い円盤上を細い筆がゆっくりと動き、空白が埋まっていく。九谷焼の絵柄を文字盤に描いた腕時計に、培った技術を生かす。伝統工芸の本物を身近に感じてもらい、新しい用途を探りたい――。4月の発売に向け、石川県の加賀九谷陶磁器協同組合=山本長左・理事長(55)=の作家30人が、追い込みに入っている。 セラミックの文字盤に模様を手書きした九谷焼の腕時計 九谷焼の唐草模様の文字盤を描く福永幾夫さん 九谷焼の唐草模様が描かれた文字盤 伝統の九谷焼の皿やつぼは、五彩や赤絵、金・銀も使った重厚な製品が多く、飾る場所の広さ、和風か洋風かなどを目安に作っていた。だが、石川県内の生産額は90年度の165億円をピークに、06年度は53億円と3分の1に、携わる事業者は634から316に半減している。 腕時計の文字盤に求められるのは、まず時間が読み
最新版!「にっぽん心の仏像50選」放送日決定 放送日 : 11月3日(月・祝)[BShi] 20:00〜23:00 Message To You 番組ナビゲーター 谷村新司 大人になってふと気付くと 仏像を見ていると 何故か ココロが 落ち着いてくると感じ始めました。 どうしてなんだろう?その答えが見つかるかもしれません。 ぜひ 仏像への熱い想いを聞かせてください。 みなさんと共に番組をつくっていけたらと思っています。 仏像に関するお便りを募集中! 今回は全国各地の仏像にまつわる変わった風習、 自然や神を形にした仏像、そして心に響く一仏までをご紹介。 「仏像の宝庫」日本には、知られざる仏像がまだまだあるのです。 どうぞお楽しみに! - 放送予定 - 11月3日(祝・月)【BShi】 20:00〜23:00 11月15日(土)【BShi】 11:00〜14:00〈再放送
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く