Jリーグクラブは文化財!? 民間のシンクタンク、日本経済研究所(東京都千代田区)が、各クラブの拠点地域に与える影響について調査したところ、経済効果は小規模にとどまる一方、地元への愛着の醸成や自治体のイメージアップなど「地域の重要無形文化財」的な多様な付加価値の存在が浮かび上がった。 同研究所はJリーグの委託で、仙台▽川崎▽甲府▽G大阪▽愛媛▽大分−の6クラブが拠点を置く地域に与えた2007年度の経済効果を算出。最高額は仙台とG大阪の約41億円、最小の愛媛は約5億円だった。 これに対し、1月に熊本で開催されたサッカーアジア杯予選の日本−イエメン戦で、地元シンクタンクの地域流通経済研究所(熊本市)が算出した経済効果は5億5千万円。単純に比較すれば、愛媛の1年間の経済効果は地方開催の代表戦1試合を下回ることになる。「優勝セールなどがあれば、すぐに100億円規模になる」(同研究所)というプロ野球球