78 名前: 四十代(東京都)[] 投稿日:2008/09/06(土) 18:35:16.05 ID:kb9fMQ7A0 「巧すぎる絵師」の宿命としての真田幸村のトラブルとは対照的に、こんな心温まるエピソードも 残っている。 「花の慶次」に登場する徳川家康の外見が勝新太郎をモデルにしていることは有名であるが、 あるとき知り合いの演歌歌手の誕生パーティーに原が出席したときのこと。原が隅で料理を つついていると、ホールの向こう端から全身白のスーツ姿にサングラスをかけた小太りの男が つかつかと歩み寄ってくるのが見えた。誰あろう、その恐ろしげな風貌の人物こそ、かの勝新 その人であった。 勝は原の目の前に立つと、原の胸を、どんとひと突きした。「―――殴られる。」原はそのとき、 そう直感したという。原は勝に無断で、肖像を拝借して作中に徳川家康を登場させていた。真田 幸村の一件が頭をよぎる。しかし。勝は