●ラ・フォル・ジュルネ金沢のことも書いておかねば。去年もそうだったんだけど、金沢に行くとみんな異口同音に「金沢ならではのラ・フォル・ジュルネにしなければ」って言う。だからワタシもついほとんどオウム返しに「金沢ならではのラ・フォル・ジュルネを見たい」とか言っちゃったりしてたんだけど、今回少し気づいた。 ●能とモーツァルトのコラボレーションとか、会場前で和服美女がお茶をたててるとか、邦楽専用ホールで室内楽を演奏するとか、そういうギミックは確かにあったほうがいいし大歓迎なんだけど、これらが金沢らしさになっているわけではないね、おそらく。本質的には(東京に比べて)街も会場も小さいってことが、重要なんだと思う。今回のラ・フォル・ジュルネ金沢は、ぶらっと音楽堂にやってきて当日券を買うだけでも十分に楽しめる程度に席に余裕があったし、その一方で人気の公演は満席で、公式発表によるとあの超絶大混雑した前年より