WPFでは「依存関係プロパティ(Dependency Property)」という新しい概念が導入されています。僕がWPFを学び始めたときこの概念を理解することがなかなか出来ませんでした。 従来から存在する「プロパティ」は、.NETに限らずオブジェクト指向言語では一般的な「いわゆるクラスプロパティ」です。これを.NETヘルプでは依存関係プロパティと区別して「CLRプロパティ」と呼んでいます。CLRプロパティはその名前のとおり、CLRのレベルでサポートされるプロパティ機能です。 CLRプロパティの実装コードは以下のようになります。 【CLRプロパティの実装例】 public class Car { // プロパティ(CLRプロパティ) public int Power { get { return this.power; } set { this.power = value; }