去年、広島県府中町の中学校で、3年生の男子生徒が非行歴があるという誤った資料を基に進路指導を受けたあと自殺した問題で、専門家による第三者委員会が調査報告書をまとめ、志望校の受験が認められなかったことなど、複数の要因が重なって自殺につながったとしたうえで、学校には教育的視点が欠けていたと指摘しました。 町の教育委員会は自殺の原因や学校の対応を検証するため、専門家による第三者委員会を設け、同級生へのアンケート調査や遺族や担任の聞き取りを行い、3日、報告書をまとめました。 それによりますと、男子生徒が自殺した背景には誤った進路指導によって志望校の受験が認められなかったことや、教員との間に信頼関係が構築されていなかったことなど、複数の要因があったと指摘しています。 そのうえで、当時、学校側が非行歴があるという資料の誤りに気付けたはずなのに確認や訂正をせず、総合的な検討をしないまま、推薦しないことを