新型コロナの対応などで学校現場がてんやわんやの状態であることに配慮して、今年度は教育実習をしなくても、教員になれる道を、先日(8/11)、文科省は認めました。代わりに大学等での模擬授業や講義を受講すればよいという特例的な措置です。 このことに関連して、そもそも、教員養成に問題はないのか、また採用されたあとの育成はどうなっているのかなどの問題点を前回の記事では指摘しました。きょうは、教育実習が採用に果たしてきた役割、機能に注目した話をしたいと思います。 前回の記事:教育実習なしで、いきなり先生になって大丈夫? 新人教師の養成と育成、真の問題点 ■教育実習がなくなることの、採用上のマイナス影響 元公立小学校教諭で、現在は大学で教員養成に携わっている、鈴木邦明先生は、こう述べています。 教育実習は、教員を目指す学生にとって「関門(フィルター)」のような役目を果たしています。 学生にとって大きな節