2016年3月26日追記:本書が第47回星雲賞・海外長編部門の参考候補作に選出されました。応援していただいた皆様、ありがとうございます。 2015年2月21日発売の『完璧な夏の日』ラヴィ・ティドハー/茂木健訳(創元SF文庫)が発売開始からご好評を賜り、各所で話題にしていただいているようなので、まとめてみました。スカイエマさんの表紙も人気です。 渡邊利道・解説(部分)→ http://www.webmysteries.jp/sf/watanabe1502.html
テレポーテーションは、人や物を瞬間的に遠隔地に移動させる手法で、SFの世界では古くからあるアイデアである。テクノロジーによる方法もあれば超能力者の技として出てくることもあるが、いずれにしても想像の産物に過ぎなかった。スタートレックの転送技術も、たとえ遠い将来であっても到底実現するとは考えにくい。しかし1990年代に入ってから、非常に微かだが光明が見えてきた。スタートレックの転送技術のネックは量子レベルの不確かさであったが、この方法はそれを逆手に用いたものである。 ■ EPRパラドックス ■ 量子テレポーテーションを理解するには、その基礎となる“EPRパラドックス”をまず理解しておかねばならない。 “EPRパラドックス”(1935)のEPRとは "Einstein, Podolsky, Rosen"の3人の物理学者の頭文字である。アインシュタインは『神はサイコロを振らない』と言った。彼は、そ
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