なるほど、ピカピカの大学一回生の折、新歓期に僕の目の前に差し出された無数のビラ達は、僕の命運を決める幾万通りの未来への切符であったか。 誰しもの青春時代に標準装備されている「もしあの時こうしていれば」という無数の後悔を、パラレルワールドという手法をもって描き切ったこの作品。パラレルワールド(並行世界)・世界線といった主題は、『魔法少女まどかマギカ』『Steins;Gate』といったテン年代カルチャーを代表する作品中にも度々使われてきたものだが、そういった作品の頂点にあるのは、この湯浅政明『四畳半神話大系』であろう。なんせ面白さがマッハだ(サイズの概念を超えて速さとなった事の意) このマスターピース、未視聴者がいるのであれば今すぐNetflixを契約し、カステラ片手に夜を明かして全11話を一気に観てしまう事を強く推奨するぞ。 さて、何から話したものか。なんせこのアニメ、そんじょそこらの作品と