押しなべて私は他人のことを考えるのが好きである。 ここでいう他人というのは感情的な冷たい響きを含まない自分以外のパーソナリティという意味で、友人も知人も仕事の関係者も夫も、他人です。 わたしはいつもあなたのことをおもっています。 というハートウォーミングな話ではなく 他人のことををゆっくりじっくり舐めるように観察して 相手の思想や思考や趣味や好みを頭に叩き込みデータとして保存すると共に 私は自分の中に他人の像を作っている。主に自分のために。 私は私のメリットのために自分の中に貴方をつくっている。 好きな人のデータは最大限活用して私のことを好きになってもらうために。 苦手な人のデータは最大限活用して諍いや争いごとにならないために。 日々共有する少しばかりの時間のやりとりの中で必要なデータを取り出して蓄積し 自分の中の貴方に微調整をかけている。 そうして私は私の中に貴方をつくっているわけだけれ
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