今年の世界ジュニア選手権で「帯から下の柔道着を直接つかむことは反則とする」という新しいルールが試験的に導入された。これは双手刈や朽木倒などが多用され、ジャケットレスリングと呼ばれるようになったことを危惧したからである。試験採用では一度目が「指導」、二度目が「反則負け」となるものである。 先日行われたグランドスラム東京大会においても導入されたが、やはり以前よりも上体が起きて組み合って技を出し合うシーンが増えた。個人的には、ルールによって特定の技に制限を加えることは如何なものかと感じていたが実際に柔道が良い方向に変化したのをみれば良かったのだろう、と感じていた。 しかしながら、大会後にIJFから発表された新しいルールには驚かされた。それは今後(具体的には1月、韓国で行われるマスターズ大会から)は、「帯から下の柔道着を直接つかむ」をした場合に一回で反則負けとなる、というものである。相手の技に対応
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