概要貧血母斑とは皮膚に生じる蒼白斑(そうはくはん)です。温熱や摩擦などの刺激に対する充血反応が起こらず、周囲の皮膚と比べ明瞭な蒼白斑が出現します。 出生時もしくは幼少時期に偶然に、蒼白斑として発見されることが多いです。進行性の病変ではありませんが、体の成長に合わせて拡大することがあります。多くは出生時から生じますが、非遺伝性の疾患です。 原因明らかな原因は不明です。局所的な血管神経の機能異常で、血管収縮性線維が持続的に刺激されることにより、血管拡張が抑制された状態にあると考えられています。 症状頻度は体幹に多いですが、顔面や四肢(しし)にも発生することがあります。 個々の皮疹は大きさも形状もさまざまですが、周囲により小さな病巣を伴うことがあります。普段は周囲の皮膚との色調の違いは目立ちませんが、温熱や摩擦などの刺激が加わると蒼白部分が出現します。 多くは基礎疾患のない児に発症しますが、神経