仏教が説く「幸せ」の意味 幸せというと、人は大抵ハッピーな気持ちを想像する。 嬉しい、楽しい、心地よい。そういった気持ちが「幸せ」なのだと。 しかし仏教ではそれらを幸せとは呼ばなかった。 仏教において「幸せ」という言葉を使用するなら、その言葉が意味するのは「平穏」と表現するに近い心である。 この平穏といった心を、仏教では寂静と呼んでいるが、専門的な言葉を使う必要はない。 要するに平穏である。 心が何に対しても執着を起こさずに平らであること。穏やかであること。 今自分の身に起きていることに対して良し悪しといった価値判断をつけず、ありのままに受容すること。 水鏡のような平穏な心で生きることが、仏教が指し示す幸せというものの具体なのである。 それはなぜなのか。 私たちは誰もが幸せを求めている。 もちろん人によって「幸せ」が意味するところは異なっている。 出世することが幸せだと思う人、結婚すること
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