偽札、ロレックス、上乗せ報酬……漫画のような「関西電力報告書」 関西電力の金品受領問題で調査報告書 加藤裕則 朝日新聞記者 関西電力の金品受領問題を調べていた第三者委員会は3月14日、最終的な調査報告書をまとめ、記者会見を開いた。報告書や会見した人の口からは、漫画の世界としか思えないようなキーワードが次々と出てきた。 関電といえば有名大学を出たエリート社員が集まる日本を代表する企業だ。その内実は、数多くのルール違反と保身のためか常識外れの行動が繰り返されていたのである。 調査報告書によると、福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(昨年3月死去)から金品を受け取っていた関電幹部らは75人(子会社や退職を含む)で総額は3億6千万円相当にのぼる。 役員ら23人が総額3億2千万円相当を受け取っていたとした2018年の社内調査(年)に比べ、関係者が52人増えた。金額はそんなに増えていない印象だが、一人あた