大学構内に住み着いた野良猫を、“大学猫”として世話するサークル活動が全国に広がりつつある。岡山県内では、倉敷芸術科学大(倉敷市連島町西之浦)で学生有志が立ち上げた愛好会「かけ猫」が活動。キャンパスに居着いた猫への餌やりやふんの清掃をはじめ、繁殖防止に向けた避妊手術や飼い主探しで成果を挙げている。 愛好会は2012年夏、動物の健康管理などを学ぶ生命動物科学科の学生有志によって設立された。現在は約60人が在籍。ネーミングは、大学を運営する加計(かけ)学園にちなむとともに、「人と猫の懸け橋に」との思いが込められている。 対象は同大に“定住”する約20匹。メンバーが交代で毎夕餌やりするほか、週3回ふんの処理や清掃に当たる。悪天候や長期休暇中も休まず世話する。 昨年8月と11月には、芸術学部と連携し、「かけ猫」支援を訴えてチャリティー展を市内で2回開催。学生が手掛けたアート作品の販売収益と募金などに