あなたが今座っている椅子は快適?これは学術図書館の衰退についてのストーリーだ。 ひと昔前までは図書館は学生や学者が必要とする情報を守る門番のような存在だった。図書館には貴重な情報が詰まった沢山の本がびっしり並んでいた。ところがある日、巨大で邪悪なインターネットがやってきて、何百万もの本や記事や原稿にコンピュータさえあれば誰でも自由に無料でアクセスできるようになった。図書館は最早お遊びのようなものになってしまった。今の学生の大半は子供の頃からコンピュータに慣れ親しんで、知らないことはGoogleで調べることが当たり前になっている。今では知りたい情報は家でもスターバックスでも手に入るというのに、わざわざ図書館になんて行く人はいるのだろうか? しかしここからがこのストーリーの面白いところだ。ある奇妙なことがオックスフォードで起きた。2014年にオックスフォード大学にあるBodleian図書館の読