ブックマーク / oikawamaru.hatenablog.com (5)

  • アメリカザリガニについて - オイカワ丸の湿地帯中毒

    外来種としてのアメリカザリガニの侵略性について、最近読んだ関連論文のメモと感想。 Anastacio, P.M., Parente, V.S., Correia, A.M. (2005) Crayfish effects on seeds and seedlings: identification and quantification of damage. Freshwater Biology, 50: 697-704.(LINK) ※アメリカザリガニによる水生動植物の捕と稲への害を報告した論文。 Angeler, D.G., Sanchez-Carrillo, S., Garcia, G., Alvarez-Cobelas, M. (2001) The influence of Procambarus clarkii (Cambaridae, Decapoda) on water q

    アメリカザリガニについて - オイカワ丸の湿地帯中毒
    machida77
    machida77 2021/06/03
    アメリカザリガニの侵略性について。
  • 水生のゴキブリ - オイカワ丸の湿地帯中毒

    サツマゴキブリという昆虫をご存じでしょうか。 国内では関東地方以西の州、四国、九州、南西諸島などから記録されていますが、主な分布域は九州南部以南というゴキブリの一種です。特に南西諸島では普通にみられます。成虫にも翅はなく、前胸側部には黄色い縁取り模様があり、かわいらしい種です(写真は徳之島でみかけた個体)。ゴキブリというと身近な害虫No.1で許せないという意見が殺到すること間違いなしですが、種は主に野外性で、大した害はありません。嫌わないでください。 このサツマゴキブリについて、私は、幼少時から並々ならぬ関心を持っていました。それはなぜかというと、幼少時から愛読していた「小学館の学習百科図鑑 昆虫の図鑑」に、「幼虫は水生」との一文があったからです。 1980年出版の私の愛読書↑ ご存じの通り、私にとって生物は水生か否か、というのが非常に大きな境界線であり、水生のゴキブリがいる!というこ

    水生のゴキブリ - オイカワ丸の湿地帯中毒
    machida77
    machida77 2020/12/01
    情報の確認と体験との照らし合わせ、合わせて得た驚きが伝わる話。
  • 日記 - オイカワ丸の湿地帯中毒

    先月調査に行った時に出会った素晴らしい湿地帯の風景です。 ところでインターネット上に出す環境写真にはいくつか注意する点があります。なぜかというと、そこに希少種が多くいる場合、その生息地が悪質な愛好家や業者に特定されることで、乱獲がなされるおそれがあるからです。希少種関係の仕事においても、生息地の情報というのは最高レベルの守秘項目です。 したがって希少種の生息地が特定されるような環境写真をインターネット上に出さないよう注意しないといけません。まずそもそも、乱獲の恐れのある超希少種の生息地の写真は基的に出さない、ということがあります。それから次に、どういう写真が良いかというと、山の稜線が写らないこと、鉄塔・橋梁・ガードレール・護岸が写らないこと、河川名や市町村レベルでの地名を書かないこと、なんかが基線になります。自分が捕獲者だったら何を手掛かりにするかということを考えると良いです。上記の写

    日記 - オイカワ丸の湿地帯中毒
    machida77
    machida77 2019/10/25
    希少種を乱獲されないための写真撮影の注意。
  • 書評 - オイカワ丸の湿地帯中毒

    ウラケン・ボルボックス(絵と文)・五箇公一(監修)「侵略!外来いきもの図鑑 もてあそばれた者たちの逆襲」PARCO出版 publishing.parco.jp 侵略性のある外来種は生態系のみならず、農林水産業や公衆衛生、文化財などあらゆる分野に問題を与えており、現在の日においても多くの「害」を引き起こしています。したがって、外来種問題は国内において早急に対策・解決すべき社会的な重要課題の一つと言えます。しかしながら外来生物法ができたのが2005年、生態系被害防止外来種リストと外来種被害防止行動計画ができたのが2015年ということで、社会的課題として認識されたのがごく最近ということもあり、まだまだ正しい知識の普及が不足しており誤解も蔓延している状況にあります。加えて、即刻人命に悪影響を及ぼすという類の問題ではないこと(一部そういう外来種もいますが)、また課題解決にはその生き物を「駆除」する

    書評 - オイカワ丸の湿地帯中毒
    machida77
    machida77 2019/03/25
    『侵略!外来いきもの図鑑 もてあそばれた者たちの逆襲』の書評
  • フレッド・ピアス「外来種は本当に悪者か?」書評 - 湿地帯中毒

    フレッド・ピアス「外来種は当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD」草思社. 全体として書は専門的な用語の定義や使い方に誤りが多く、そもそも「社会問題としての外来種問題」に関する基的な部分に誤解があります。したがって導き出される考察や結論も誤りが多いです。唯一良いのはなるべく出典を示していることで、気になった事例を後で調べることができます。著者は丁寧に原典にあたって持論を展開しており、その点は「日のトンデモ学者や適当ライター」のよりはるかに真面目です。 ただ、こののテーマはタイトルから見えてくるように「外来種は悪か?善か?」であり、「外来種は悪ではない、善だ!」と言う持論を普及したくて執筆したのでしょうが、そもそも農業用作物の多くは外来種(イネもジャガイモももう色々)ですし、世間的に問題にしている外来種というのは「侵略的なごく一部の外来種」だけであって、21世紀の現

    フレッド・ピアス「外来種は本当に悪者か?」書評 - 湿地帯中毒
    machida77
    machida77 2016/09/20
    Twitterでも話題になっていた問題の本の書評
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