大分県豊後高田市で57年間も西日本新聞を配り続けた元販売店主が7日、亡くなった 2018/1/20 6:00 大分県豊後高田市で57年間も西日本新聞を配り続けた元販売店主が7日、亡くなった。晩年は闘病の日々だったが、最期は駆け付けた子や孫、家族全員に囲まれ、静かな往生だった。享年87。 俳句を愛する文学青年で進学を希望したが、長兄が早世し18歳で家業に入った。3人の弟を大学に行かせ、自分は雨の日も風の日も新聞を配り、母親をみとった未明も「今から仕事だ」と家を出た。背中を見て育った長男は「仕事は責任感を持ってしろ、と父に教わった」と葬儀で語った。 元店主は佐藤友彦さん、私の伯父だ。県紙が強い大分で、配達された西日本新聞を読み、私は記者になった。帰省すると、日本酒を差しつ差されつ時事談議。「ニュースは、読まれてこそニュースだぞ」。75歳で廃業したが、西日本新聞と半世紀以上を共に歩み、地域と私た