『愛着』という学術用語は、もう日常生活の中で普通に使われる言葉ですよね。 「愛着が大事」「愛着が欠かせない」と至る所で言われていますし、大切なことはその通りです。 『愛着』って何ですか? 「お子さんとお母さんの間のとても暖かい絆」みたいなものだと思っていませんか? それは違います。 本来の意味の『愛着』は、もっと生物学的なものです。 「愛着はとても大事」で、「愛着は母子の絆のこと」と間違って解釈してしまうと、「育児は母親がするべきだ」「母親は家にいるべきだ」という考え方にも繋がってしまいます。 ここで改めて、『愛着』という概念を整理してみましょう☆ この記事は、『子育ての知恵 幼児のための心理学(高橋恵子、2019)』から学んだことの記録です。 著者の高橋恵子氏は、現在聖心女子大学の名誉教授で、長年発達心理学の第一線で活躍されてきた方です。 高橋氏は本書について、“私の半世紀を超えた心理学