三菱航空機と三菱重工業(7011)は5月7日、リージョナルジェット機「MRJ」の全機静強度試験用の機体を、三菱重工の名古屋航空宇宙システム製作所(名航)小牧南工場にある最終組立工場から、県営名古屋空港に隣接する技術試験場へ移した。今夏から機体構造試験を開始する予定。 静強度試験は、設計・製造された機体の強度が、航空機を安全に飛行させるため、必要な基準を満たしているかを検証する機体構造試験のひとつ。機体構造試験は型式証明や耐空性証明の取得に必要な試験で、静強度試験と疲労強度試験の2つがある。静強度試験のうち、全機静強度試験は機体全体を対象に実施する。 強度試験機は実機と同等のものを2機製造。今回移動させたのは静強度試験機で、疲労強度試験用の機体は来年完成する。 今後、試験機を設置する鉄骨を試験場内に組み上げ、試験用の荷重負荷金具などを取り付ける。
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