稲蔭:「クリエイティブ経済」についてお伺いします。21世紀においては、クリエイティブな力があらゆる経済の一部となり、その価値を高め、様々な課題解決にも役立つようになりました。そうしたクリエイティブ経済を上手く機能させている国や都市で参考になる例はありますか? ブラウン:まず、クリエイティブ経済そのものを定義する必要があるでしょう。これまでクリエイティブだとされてきたメディア、ゲーム、建築、文化といった業界と、創造的な活動が混ぜ合わさったもの、とここでは考えましょう。例えば、イギリスの労働人口の4.3%をクリエイティブ業界が占めており、建設と金融業界などを足したものより大きいと言われています。