テレビドラマのヒットメーカーとして知られていたTBSの演出家でプロデューサーの久世光彦は、グループ・サウンズのタイガースからソロになって成功した沢田研二にすっかり惚れ込んでいた。 だからこそ時代の寵児として輝いているときに、それまでにないドラマを制作して、映像作品を後世に残そうとしたのである。 そこで飛ぶ鳥を落とす勢いがあった人気作詞家の阿久悠の力を借りて、バイセクシュアルの魅力を最大限に引きだすために、それまでにない挑戦的なドラマの『悪魔のようなあいつ』を企画した。 久世光彦と阿久悠が作った沢田研二主演のドラマから生まれた「時の過ぎゆくままに」 ここで阿久悠は初めて、沢田研二のために最初の歌詞となった「時の過ぎゆくままに」を書くことが出来た。 ホリプロダクションの堀威夫と組んでスパイダースの番組を手がけていた阿久悠は、作詞家になって成功してからも、渡辺プロの仕事を依頼されることは滅多にな
![沢田研二が27歳で挑んだ歴史的な『セブンスターショー』の映像](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a055b35facb6767465a958da8ebfa72cad428799/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tapthepop.net%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F05%2Fmaxresdefault-640x360.jpg)