無線を使ってIDなどの情報を管理するバーコード代替技術、RFID。ここにきてようやく先行開発から実用化の段階への移行が見えてきた。会計が一瞬ですむ、流通管理の手間を大幅に省くなどメリットは数知れず、普及への期待は各業界でふくらむばかりだ。 チップに読み込まれた情報を非接触でデータベースとリンクさせるRFID(Radio Frequency Identification:無線による識別システム)の業界が今、あらたな局面を迎えようとしている。 RFIDといえば、昨年の愛知万博における予約システムなど実証実験の段階というイメージがあるが、実はかなり一般化が進んでいる。JR各社の乗車カードやキャッシュカードといった非接触ICカードはその一例で、今、脚光を浴びているのは、それら非接触ICカード用ユニットよりさらに小型の無線ICタグである。 小型化や耐久性向上などの改良が進んだことで、物流管理、小売店