ホーム最終戦で客席のサポーターにあいさつする選手。今季は平均観客数が1万人を切り、空席が目立った=11月15日、ヤマハスタジアム ヤマハスタジアムにかつて鳴り響いていた凱歌(がいか)が消えた。ホーム初勝利を飾った3月16日の熊本戦。ゴール裏からサポーターに一礼した選手たちは早々とベンチに引き揚げていった。 昨季までは勝利後、応援歌「勝利は続くよどこまでも」を観客と選手が大声で斉唱したが、今季から取りやめになった。「試合に勝って選手と一緒に喜ぶのが楽しみだったのに」。数年前から毎試合応援に足を運ぶ少年はどこか寂しげだ。 クラブ関係者によると、一部の選手の態度に失望したサポーターからの指摘がきっかけだった。「不快そうな顔をして歌うくらいなら、やらない方がいいのでは」 今季のホーム平均観客数は過去最低の8774人で、Jリーグ加盟後初めて1万人を割った。今の磐田には、派手なパフォーマンスで客