レタスを作る半導体工場!? 植物工場は製造業を救う切り札になるのか:モノづくり最前線レポート(1/4 ページ) 「半導体生産からレタス生産へ」驚きの業態変化を遂げた工場がある。富士通セミコンダクターの会津若松工場だ。富士通では植物工場へのICT提供などを行ってきたが、ついに自ら野菜生産に乗り出し、2014年2月から低カリウムレタスの出荷を開始する。製造業およびICT企業としてのノウハウを野菜生産に注入する植物工場は、製造業が託すべき未来になるのか。現地取材を通してレポートする。 隔絶された空間に4mにも及ぶ高い棚が整然と並ぶ。部屋の中は蛍光灯で溢れんばかりの光。そこで頭から足先まで白衣に身を包んだ作業員がレタスの状況を確認する。部屋は埃の数が抑えられたクリーンルーム――。富士通セミコンダクター会津若松工場に設置された植物工場の様子だ。 植物工場とは、施設内でLED照明や空調、二酸化炭素、水